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尾呂志の夏は蒼い、
気が遠くなるほど蒼い。
尾呂志の棚田が蒼いじゅうたんで埋まる夏。神々の住む山から流れ落ちる水が田んぼを潤します。米づくりは「水管理に始まり、水管理に終わる」といわれ、稲の生長に合わせてこまめな水管理をすることが、収量と品質を左右します。毎日毎日、田んぼを見回り、水尻に設置した板を上げたり下げたりして、水の深さを調整したり、田んぼの水を全部落として中干しもします。
夏の田んぼ作業は雑草との闘い。昔は、一番草、二番草は手押しの草取り機を使いましたが、お盆頃に取る「止め草」は、吹き出す汗をぬぐいつつの手作業でした。
7月に穂が出てからは、特に病害虫の発生に目を光らせます。戦後しばらくは、稲の害虫を駆除し、豊作を祈願するための虫送りの行事をおこなっていました。
稲がすくすく育っていく姿を見るのは何よりの喜び。穂が出て、小さく可憐な花が咲いたら、実りの秋はすぐそこです。
祭り・行事
2016年_阪本地区盆踊り
2016年_川瀬地区盆踊り
2016年_中立地区盆踊り
2016年_阪本地区盆踊り
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■盆踊り
お盆には尾呂志地区のあちこちで追善供養の盆踊りがおこなわれます。踊りは「丸くなれ」「やっさのせ」「えびかき」など数種類。地元の人、故郷へ帰省した人、子どもから大人まで、唄と太鼓に合わせ輪になって踊ります。誰もが故郷の良さを身体で感じる時です。昔は中入りもあり、かきまぜのおにぎりが出されました。
盆踊りが盛り上がると地元の人たちは「ようーしゅんだ」と言います。踊りを通じてみんなの心が一つになったということです。この時期、夜間の涼しさに秋の気配を感じます。